5月25日のことである。
五月祭の後片付けも終わり、セオリー通りに打ち上げに行った。その飲み会での話は実に実によくある話なので、ここでは割愛する。無事に打ち上げも終わり、私は池袋から山手線に乗った。同じクラスの人たちと楽しく会話していると、すぐに品川についた。品川で一人になった私は東海道線に乗り換えたが、いつも多くのサラリーマンで混む車内も、日曜日の23時とあっては、さすがに乗客も少なかった。運よく近くの席が空いていたため、また二日間の五月祭で、私は疲れていたし、ありがたく座ることにした――――――――。
「お客さん、降りてください。」
と、制服を着た駅員に声をかけられた。そんなこと言わなくてもここで降りるつもりだったんだから降りるに決まっているじゃないかと内心思いながら、席を立ち、電車の外に出る。頭が重い。飲み会で酒をかなり飲んだせいもあるがどうやら熟睡していたらしい。さっきのは声をかけられたというより起こされたと言ったほうが正しいようだ。
電車から出て数歩歩いた時点で周りの様子に違和感を覚える。立ち止まってあたりを見渡してみる。するといつもの駅の景色とはなんだか違うような・・・・・。反射的に腕時計を見た。
12時40分
あれ?品川から最寄り駅までこんな時間はかからないぞ?顔をあげてもう一度周りを見る。こんな看板があった。
新幹線乗り場→
激しく嫌ぁな予感がする。(ココハ・・・・ココハドコダ?)
少し歩いて、その解答は得られた。
おだわら
待ってくれ。
いったんギュッと目をつぶり、深呼吸をする。眼鏡をTシャツで入念に拭き、ほほをつねって、目を開ける。
おだわら
ダメだ。決して眼鏡が曇ってるせいでも、まだ電車の中で寝ているわけでもないようだ。これは現実だ。ひらがな四文字が痛いほど目に入ってくる。
さ〜てどうやって帰ろうかと思案しながら階段を上って改札のある階に出る。電光掲示板で次の上り電車を確認する。
始発 4:30 東京行き 15両
次は始発かよ!とは突っ込まず、素直に、あ、四時間待てば帰れるんだっ♪と思った。完全にエチルアルコールにやられている。
駅を出ようとしたところでセコイ考えが浮かぶ。このまま駅を出たら、最寄り駅⇔小田原間の交通費を取られてしまう!始発まで駅にいるべきじゃないか?と思い、とりあえず個室トイレに入り、用を足すことに。
それがすむといろいろなことを考え始める。タクシーなどを見つけて帰るべきかとか親に連絡して迎えにきてもらおうかとか小田原には祖母がいるので泊めてもらおうかとか。しかしどれも面倒なような気がし、よし、やっぱりここで粘ろう、と決めた矢先、「コンコン」
「入ってま〜す。」「もうすぐ駅が閉まるので、なるべく早く出てください。」
くそっ。二手で追い込まれた。というかこれは詰めだ。作戦失敗、負けましたと心の中で呟きながら個室から退散し改札を出る。しかし私のようなアホにも礼を失わず対応するとはJR東日本はなんて社員教育がいいんだろうと感動する。漫喫でも探そうかと思って東口に出る。
真っ暗。
今度は西口だ!
真っ暗。
駅前に何もないのか、小田原は。しかも人もほとんどいない。そしてなぜか急速に健全な方法でこの状況を切り抜ける気が失せ、睡魔がやってきていた。(野宿・・・・・・・・しようかな。)
本気で野宿する場所を探す。
その結果、夜なのに煌煌と蛍光灯がともされて駅も近くおそらく犯罪に巻き込まれる可能性も少しは減るであろう場所、駐輪場で柱にもたれて座って寝ることにした。
翌朝(といっても4:30)、始発の東海道線から窓の外を見ると、駅の近くのビルに、
漫画喫茶一時間250円〜
とあった。
はぁ・・・・・・。
二度と寝過ごしはしまい、と固く思った一晩だった。
こんにちは、菅原君から指名を受けた宮崎悠です。悠と書いて「ちかし」と読みます。以上をもちまして菅原君からのお題、「宮崎悠のすべらない話」とさせていただきます。しかしどうせ滑っていることは明らかなので、無理なら、と振られた話題も書いてしまってお茶を濁せたらいいなと思います。菅原君といえば、普段は僕の奇行をさらりと流し、固い石を僕に投げつけたりするのですが、今回むちゃぶりをしつつも逃げ道を用意してくれるという優しさを見せてくれました。これをツンデレと言わずしてなんと呼べばいいのでしょう?人生で初めて男に「萌え」を感じてしまいました。ときめかずには居られません。
冗談はこの程度にしましょう。しかしなぜこんなにも更新が早いのかというと、いつだか読んだ枕草子の文章を思い出したからです。その文章では、身分の高い男から何か和歌を詠めと言われた清少納言が、フォローしてくれる中宮定子もその場におらず、早くて少しできの悪いのを返すか、遅くてできのよいのを返すか迷った挙句、遅くてしかも出来が悪かったら最悪だ、と思いすぐに返しを詠んだ、という内容でした。それと同じ心境です。
・高校時代の恋の思い出について
こういうお題は、僕と同じ高校出身の彼に振ったほうが面白いでしょうに。彼との関係者は星の数ほどにもいて、泣かした女の子の涙の総量は地球を水の惑星にしうるといえるほど宇宙規模な思い出を持っていることでしょう。僕の貧弱な思い出を語ると、高1の夏、文化祭実行委員として一緒に活動していた先輩に惚れ、文化祭の最終日の晩に告白したところ、知らなかった、みたいな感じで驚かれ、振られたという話しかありません。夏休みの間真面目に活動日に顔を出していたのはきっと僕が真面目な人間だからだと思われたからでしょうか。
・高校時代にハンド以外にハマったこと
読書です。もともと中学から読書をするほうでしたが高校に入ってずぶずぶとのめり込みました。きっかけは快適な読書環境にあったと思います。お勧めの本などというテーマで書くときりがないので僕の読書LIFEと読書ポリシーについて語ろうと思います。高校時代から利用している図書館は目黒区立図書館で駒場キャンパスは目黒区なので駒場に来ている人は利用できます。目黒区立図書館は蔵書数と予約システムがよくてうまく予約すると借りたい本がすぐ借りられたりします。新着図書でも。
あと本は基本的には買いません。たいてい借りられますし、新刊だったら立ち読みします。買うのはよっぽど気に入ったものかシリーズものです。立ち読みは計画的にやります。1時間や2時間では終わらないので。一般の書店でも古本屋でもやります。長いのは一度に読まず分割したり。それから読書の時間は主に通学時間です。高校から今でも通学時間が一時間以上あるので。電車の中で読書しやすいのは座席なのはもちろんですが座席の前や座席の端とドアの空間は割と読みやすいです。高校の時は授業中に読んでいました。
ただ面白い小説を周りにひとがいる中で読もうとするとにやにや笑いを時々噛み殺さなくてはいけないという困ったことが起きます。特に立ち読みしているときは必死に抑えます。
また読んでる本を見せびらかすのっていいと思います。経験則ですが読書する人って周りにあまり自分の読んだ本を言わないけど知ってる人が本を読んでたら何を読んでいるのか確認するということが多いです。それで話が広がったり今まで知らなかった面白い本を勧められたりします。お得です。
読書を趣味にするといいことは一生飽きることがないということだと僕は思います。普通の人は一日に一冊本を読むのさえ厳しいでしょう。寿命が80年だとすると365×80=29200冊しか一生のうちに読めません。これは現実にある本のうちほんの少しでしょう。実際は読める本はもっと少ないでしょうし。
さて、あまりに長くなってしまったのでここらで切りたいと思います。ほんとすみません。もう書いてない一年も少なくなりましたね。次は猪俣君で、「高校時代のハンド以外の夏の思い出」と「自分以外の一年生が理系であること」について論じて語ってもらいたいと思います。
五月祭の後片付けも終わり、セオリー通りに打ち上げに行った。その飲み会での話は実に実によくある話なので、ここでは割愛する。無事に打ち上げも終わり、私は池袋から山手線に乗った。同じクラスの人たちと楽しく会話していると、すぐに品川についた。品川で一人になった私は東海道線に乗り換えたが、いつも多くのサラリーマンで混む車内も、日曜日の23時とあっては、さすがに乗客も少なかった。運よく近くの席が空いていたため、また二日間の五月祭で、私は疲れていたし、ありがたく座ることにした――――――――。
「お客さん、降りてください。」
と、制服を着た駅員に声をかけられた。そんなこと言わなくてもここで降りるつもりだったんだから降りるに決まっているじゃないかと内心思いながら、席を立ち、電車の外に出る。頭が重い。飲み会で酒をかなり飲んだせいもあるがどうやら熟睡していたらしい。さっきのは声をかけられたというより起こされたと言ったほうが正しいようだ。
電車から出て数歩歩いた時点で周りの様子に違和感を覚える。立ち止まってあたりを見渡してみる。するといつもの駅の景色とはなんだか違うような・・・・・。反射的に腕時計を見た。
12時40分
あれ?品川から最寄り駅までこんな時間はかからないぞ?顔をあげてもう一度周りを見る。こんな看板があった。
新幹線乗り場→
激しく嫌ぁな予感がする。(ココハ・・・・ココハドコダ?)
少し歩いて、その解答は得られた。
おだわら
待ってくれ。
いったんギュッと目をつぶり、深呼吸をする。眼鏡をTシャツで入念に拭き、ほほをつねって、目を開ける。
おだわら
ダメだ。決して眼鏡が曇ってるせいでも、まだ電車の中で寝ているわけでもないようだ。これは現実だ。ひらがな四文字が痛いほど目に入ってくる。
さ〜てどうやって帰ろうかと思案しながら階段を上って改札のある階に出る。電光掲示板で次の上り電車を確認する。
始発 4:30 東京行き 15両
次は始発かよ!とは突っ込まず、素直に、あ、四時間待てば帰れるんだっ♪と思った。完全にエチルアルコールにやられている。
駅を出ようとしたところでセコイ考えが浮かぶ。このまま駅を出たら、最寄り駅⇔小田原間の交通費を取られてしまう!始発まで駅にいるべきじゃないか?と思い、とりあえず個室トイレに入り、用を足すことに。
それがすむといろいろなことを考え始める。タクシーなどを見つけて帰るべきかとか親に連絡して迎えにきてもらおうかとか小田原には祖母がいるので泊めてもらおうかとか。しかしどれも面倒なような気がし、よし、やっぱりここで粘ろう、と決めた矢先、「コンコン」
「入ってま〜す。」「もうすぐ駅が閉まるので、なるべく早く出てください。」
くそっ。二手で追い込まれた。というかこれは詰めだ。作戦失敗、負けましたと心の中で呟きながら個室から退散し改札を出る。しかし私のようなアホにも礼を失わず対応するとはJR東日本はなんて社員教育がいいんだろうと感動する。漫喫でも探そうかと思って東口に出る。
真っ暗。
今度は西口だ!
真っ暗。
駅前に何もないのか、小田原は。しかも人もほとんどいない。そしてなぜか急速に健全な方法でこの状況を切り抜ける気が失せ、睡魔がやってきていた。(野宿・・・・・・・・しようかな。)
本気で野宿する場所を探す。
その結果、夜なのに煌煌と蛍光灯がともされて駅も近くおそらく犯罪に巻き込まれる可能性も少しは減るであろう場所、駐輪場で柱にもたれて座って寝ることにした。
翌朝(といっても4:30)、始発の東海道線から窓の外を見ると、駅の近くのビルに、
漫画喫茶一時間250円〜
とあった。
はぁ・・・・・・。
二度と寝過ごしはしまい、と固く思った一晩だった。
こんにちは、菅原君から指名を受けた宮崎悠です。悠と書いて「ちかし」と読みます。以上をもちまして菅原君からのお題、「宮崎悠のすべらない話」とさせていただきます。しかしどうせ滑っていることは明らかなので、無理なら、と振られた話題も書いてしまってお茶を濁せたらいいなと思います。菅原君といえば、普段は僕の奇行をさらりと流し、固い石を僕に投げつけたりするのですが、今回むちゃぶりをしつつも逃げ道を用意してくれるという優しさを見せてくれました。これをツンデレと言わずしてなんと呼べばいいのでしょう?人生で初めて男に「萌え」を感じてしまいました。ときめかずには居られません。
冗談はこの程度にしましょう。しかしなぜこんなにも更新が早いのかというと、いつだか読んだ枕草子の文章を思い出したからです。その文章では、身分の高い男から何か和歌を詠めと言われた清少納言が、フォローしてくれる中宮定子もその場におらず、早くて少しできの悪いのを返すか、遅くてできのよいのを返すか迷った挙句、遅くてしかも出来が悪かったら最悪だ、と思いすぐに返しを詠んだ、という内容でした。それと同じ心境です。
・高校時代の恋の思い出について
こういうお題は、僕と同じ高校出身の彼に振ったほうが面白いでしょうに。彼との関係者は星の数ほどにもいて、泣かした女の子の涙の総量は地球を水の惑星にしうるといえるほど宇宙規模な思い出を持っていることでしょう。僕の貧弱な思い出を語ると、高1の夏、文化祭実行委員として一緒に活動していた先輩に惚れ、文化祭の最終日の晩に告白したところ、知らなかった、みたいな感じで驚かれ、振られたという話しかありません。夏休みの間真面目に活動日に顔を出していたのはきっと僕が真面目な人間だからだと思われたからでしょうか。
・高校時代にハンド以外にハマったこと
読書です。もともと中学から読書をするほうでしたが高校に入ってずぶずぶとのめり込みました。きっかけは快適な読書環境にあったと思います。お勧めの本などというテーマで書くときりがないので僕の読書LIFEと読書ポリシーについて語ろうと思います。高校時代から利用している図書館は目黒区立図書館で駒場キャンパスは目黒区なので駒場に来ている人は利用できます。目黒区立図書館は蔵書数と予約システムがよくてうまく予約すると借りたい本がすぐ借りられたりします。新着図書でも。
あと本は基本的には買いません。たいてい借りられますし、新刊だったら立ち読みします。買うのはよっぽど気に入ったものかシリーズものです。立ち読みは計画的にやります。1時間や2時間では終わらないので。一般の書店でも古本屋でもやります。長いのは一度に読まず分割したり。それから読書の時間は主に通学時間です。高校から今でも通学時間が一時間以上あるので。電車の中で読書しやすいのは座席なのはもちろんですが座席の前や座席の端とドアの空間は割と読みやすいです。高校の時は授業中に読んでいました。
ただ面白い小説を周りにひとがいる中で読もうとするとにやにや笑いを時々噛み殺さなくてはいけないという困ったことが起きます。特に立ち読みしているときは必死に抑えます。
また読んでる本を見せびらかすのっていいと思います。経験則ですが読書する人って周りにあまり自分の読んだ本を言わないけど知ってる人が本を読んでたら何を読んでいるのか確認するということが多いです。それで話が広がったり今まで知らなかった面白い本を勧められたりします。お得です。
読書を趣味にするといいことは一生飽きることがないということだと僕は思います。普通の人は一日に一冊本を読むのさえ厳しいでしょう。寿命が80年だとすると365×80=29200冊しか一生のうちに読めません。これは現実にある本のうちほんの少しでしょう。実際は読める本はもっと少ないでしょうし。
さて、あまりに長くなってしまったのでここらで切りたいと思います。ほんとすみません。もう書いてない一年も少なくなりましたね。次は猪俣君で、「高校時代のハンド以外の夏の思い出」と「自分以外の一年生が理系であること」について
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